アウトドアブームがやや落ち着いてきている中ではありますが、キャンプやバーベキューをより快適に楽しむためのアイテムとして「ワンタッチタープテント」が注目されています。
特に初心者にとっては、設営が複雑な従来型のタープやテントはハードルが高く感じられるかもしれません。
そんな時に便利なのが、名前の通りワンタッチで設営できるタープテント。
この記事では、初心者にも扱いやすく、キャンプでの実用性が高いワンタッチタープテントの魅力や選び方、さらにおすすめの製品7選をご紹介します。

ワンタッチで設営できるタープテントはとっても便利です!
興味があるならぜひ導入してほしいアイテムです!
タープテントとテントの違い、使い分け


まず押さえておきたいのが、「テント」と「タープテント」の違いです。一般的なテントは、宿泊を前提とした閉じた構造をしており、風や雨を遮断しながらプライベートな空間を確保できるのが特徴です。中には前室を備えたモデルもあり、着替えや荷物の整理など多目的に使えるため、宿泊キャンプには最適です。
対してタープテントは、天幕とフレームで構成された開放的な空間を作るもので、主に日差しや雨を防ぐシェードとして使用されます。特に「ワンタッチタープテント」は、複雑な組み立てが不要で、設営が非常に簡単。骨組みが折りたたみ式で連結されており、1人でも短時間で広げられるため、初心者や女性にもおすすめです。
テントと違って側面が開いているため、風通しも良く、調理中や休憩時の快適なスペースとして重宝されます。さらに、日中はタープテント、夜はテントといった使い分けをすることで、天候や時間帯に応じて柔軟に対応できます。
キャンプのスタイルや目的に応じて、寝泊まりはテント、日中の活動にはタープテントと、上手に使い分けることでより快適なアウトドアライフが楽しめます。



日中はタープテント、夜はテントと使い分けると快適性がぐっと上がります
タープテントの魅力


ここからはタープテントがどれだけ使えるものなのかを紹介していきます。
タープでもなく、テントでもない、タープテントだからこそのメリットはたくさんあります。
タープテントの魅力を知って、楽しく快適なキャンプに臨みましょう!
日差しや急な雨対策に
タープテントの大きな魅力の一つが、強い日差しや突然の雨をしっかり遮ってくれることです。特にUVカット加工が施されたタープテントは、炎天下でも快適に過ごせ、熱中症対策としても効果的です。紫外線の強い春〜夏の季節でも、子どもや高齢者の肌を守りながらアウトドアを楽しめます。
また、耐水性のある生地を使っているモデルなら、急な天候の変化にも安心して対応できます。キャンプ中に急な通り雨に見舞われた際でも、荷物を濡らすことなく保護でき、天幕の下で料理や団らんを続けることが可能です。中には耐水圧2,000mmを超えるモデルもあり、豪雨時でも対応できるスペックを持つ製品も登場しています。
どこでも使える
ワンタッチタープテントの最大のメリットは、場所を選ばず設営できること。キャンプ場はもちろん、公園、河原、ビーチ、運動会やフリーマーケットなど、さまざまなシーンで活躍します。イベントやフェスなどでも、サッと設営できるシェルターとして需要が高まっています。
設営・撤収が手軽なため、アウトドア初心者の週末キャンプやデイキャンプでもストレスなく使えるのが魅力です。地面にペグを打たなくても使えるモデルも多いため、芝生やアスファルトの上でも活用できます。付属のウエイトやロープで固定すれば、風のある日でも安定して使用可能です。
休憩や救護場所として
開放的で広いスペースを確保できるタープテントは、キャンプの休憩場所としてはもちろん、簡易的な調理スペースや、体調不良時の救護エリアとしても活用できます。熱中症対策として日陰を作るのにも有効で、特に夏のキャンプでは重宝します。
また、雨の日には荷物置き場や子どもの遊びスペースとしても利用でき、1つ持っているだけでキャンプの自由度が格段に上がります。グループキャンプやファミリーキャンプでは、共有スペースとしてテーブルや椅子を並べて食事や団らんの場にすることも多く、まさに“屋外のリビング”といえる存在です。



日除けや急な雨対策としては必須レベルです。テントだと行動範囲が狭くなってしまいますが、タープテントなら快適に過ごせます!
キャンプ用にタープテントを選ぶポイント


ここまでで、タープテントの良さが段々分かっていただけたかと思います。
では、実際にタープテントを購入する際にはどのようなポイントに気をつけるべきでしょうか?
ここからは選び方のコツを紹介していきます。
フレームの丈夫さ
アウトドア用品においては、耐久性は非常に重要です。特にタープテントは風を受けやすいため、フレームの丈夫さが求められます。スチール製は強度が高く安定感がありますが、やや重いのがデメリット。一方、アルミ製は軽量で持ち運びやすい反面、強度はやや劣ります。
最近では、アルミとスチールの中間を狙ったハイブリッドフレームも登場しており、強度と軽さのバランスを追求したい方におすすめです。また、フレームの塗装や耐腐食加工がされているかどうかもチェックポイント。海辺や湿気の多い地域では、耐塩性の高い塗装が施されたモデルが安心です。
脚部の構造やジョイントの強度も見逃せません。安価な製品の中には、ジョイント部分が壊れやすいものもあるため、口コミやレビューを確認して選ぶと安心です。キャンプは屋外での使用が前提のため、多少の風や衝撃に耐える構造であることが望ましいです。
天幕の強さ
天幕(シート部分)の素材や加工も、快適性に大きく関わります。ポリエステル素材が主流で、耐久性と軽さを兼ね備えています。さらに、シルバーコーティングや遮光性の高いブラックコーティングが施されているモデルなら、真夏の強い日差しもカットしてくれます。
天幕の厚みはデニール(D)という単位で表され、数字が大きいほど厚手になります。例えば、150D〜300Dの間がキャンプ用として一般的で、耐久性と持ち運びやすさのバランスが取れています。
また、縫製部分に防水テープ加工がされているかどうかも見逃せません。天幕そのものが耐水でも、縫い目から浸水してしまうケースがあるため、防水テープやシームシール加工が施されているモデルが理想的です。
防炎・耐水性
焚き火やバーベキューを楽しむ場面では、防炎性も重要です。防炎加工が施されたタープテントなら、火の粉が飛んでも燃え広がりにくく、安全性が高まります。特に焚き火台やBBQグリルと併用する場合には、防炎素材を採用しているかを必ず確認しましょう。
また、耐水圧が高い天幕素材を使用したモデルなら、雨の多い季節や天候が不安定な時期でも安心して使えます。耐水圧は数値で表示されることが多く、1,000mm以上であれば小雨には対応可能。2,000mmを超えると本降りでも安心して使えるスペックといえます。
実際のキャンプでは、タープテントの下に電源タップや電子機器を置くこともあるため、雨漏りしない性能は非常に重要です。
重さ・大きさ・収納性
ワンタッチタープテントのもう一つの選定ポイントが、収納性と持ち運びやすさです。コンパクトに折りたためるモデルや、キャリーバッグ付きの製品は、車のトランクや収納スペースにも収まりやすく、移動のストレスを減らします。
また、使用時のサイズもチェックが必要。ファミリーキャンプなら2.5m以上のサイズが快適ですが、ソロや少人数であれば1.5〜2.0mサイズでも十分なスペースを確保できます。使用人数、荷物の量、サイトの広さなどを考慮して、自分に合ったサイズを選びましょう。
収納性については、タープテント本体の他に付属するバッグの質や形状も重要です。タイヤ付きのキャリーケースが付いているモデルなら、駐車場からサイトまでの移動もスムーズ。特に女性や子ども連れのキャンパーにとって、軽さと運びやすさは大きなメリットです。



意外と抜けてしまうのが、耐火性です。キャンプといえば火を使うことが基本なので、せっかくの天幕に穴が空いてしまわないよう難燃性のタープテントがおすすめです。
キャンプにおすすめのタープテント7選


ここからは、実際にキャンプで活躍すること間違いなしの厳選したワンタッチタープテント7選ご紹介します。各ブランドから1商品ずつ厳選し、用途や機能性、価格のバランスが取れたおすすめモデルをピックアップしました。
1. E-Z UP(イージーアップ)ビスタ DMJ29


特徴
フレームはスチール製かつ楕円型形状となっており高耐久のテント。プロ仕様ながら操作は簡単で、設営はわずか1分で完了。天幕は撥水性・難燃性の性質を持ちつつUVカット率は99%という素材のため、キャンプ利用には最適です。収納バッグも付属していますが、オプションでローラー付きのバッグや風対策のオモリなどがあり、自由度・快適性は高い。
2. コールマン(Coleman)インスタントバイザーシェード
特徴
ワンタッチ式で設営が非常に簡単なタープテント。UVPRO・遮光PUコーティングが施され、夏の日差し対策にぴったりです。耐水性にも強く耐水圧は約3,000mmと雨対策としてはかなり期待できます。また、風対策用のペグ・ロープが付属しており、安定性も確保。収納バッグ付きで持ち運びもラクラク。ファミリーキャンプからデイキャンプまで幅広く対応できる汎用性の高い1台。
3. ムーンレンス(MOON LENCE) タープテント
特徴
こちらのタープテントも防水性・耐久性に優れています。頑丈なスチールフレームは防錆塗料仕上げで、錆びにくく長持ち。他のタープテントとの違いとして天幕形状が八角形である点で、様々な角度からの日差しを防げます。高さは2段階調節(1.94m/2.55m)でき、用途に合わせて自由に調整可能です。収納バッグ付きで、持ち運びも便利です。
4. ロゴス(LOGOS)ソーラーブロック Qセットタープテント
特徴
キャンプ経験者なら知っている有名メーカーのタープテント。天幕にソーラーブロックコーティングを施し、UVカット率99.9%、遮光率100%を実現。Qセット構造によりワンタッチで設営可能。他社の製品と比べるとサイズが小さいですが、その分、軽量となっているため、女性や初心者でも手軽に扱えるのが魅力と言えます。
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5.Fungoal(ファンゴール)かんたん ワンタッチ テント
特徴
防水、UVカット、防汚、難燃と欲しい機能満載の高品質テント。
天幕は500Dとかなり分厚くなっており、丈夫さという点では他と比べても期待できるモデルです。その分、重量は重くなっているため、丈夫さをとるか軽さをとるかで選ぶと良いでしょう。
6. キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)クイックシェード
特徴
ワンタッチで設営できるクイックシェードタイプのタープテント。広々としたサイズ感で、大人数のキャンプやイベントにも最適。スチール製の頑丈なフレームとUVカット加工された天幕で、機能性・耐久性ともに高い。キャリーバッグ付きで持ち運びもスムーズ。
7.フィールドア(FIELDOOR) ワンタッチタープテント
特徴
低価格帯でありながら、耐水圧2,000mm・UVカット生地・スチールフレームと基本性能をきっちり備えたハイコスパモデル。天幕裏にはシルバーコーティングがされており、遮熱性も高い。初めてのキャンプにも気軽に導入でき、カラー展開も豊富なのも嬉しい点。



それぞれメリット・デメリットがありますが、迷ったらイージーアップのテントが無難だと思います。以前に使用したことがありますが、しっかりしている割に軽量で驚いたことを今でも覚えています。